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長泉町内の観光スポット-017 つるべ落としの滝 [観光スポット]

私の住んでいる静岡県駿東郡長泉町は伊豆半島の付け根辺りに位置しています。
伊豆半島は本州で唯一フィリピン海プレートの上にあります。伊豆半島の元は200~100万年前には南洋に浮かぶ火山島でした。プレートの北上に伴い100~60万年前にその火山島が本州に衝突し、その後も火山活動を繰り返しながら60~20万年前に現在の伊豆半島の形になったそうです。そのため長泉町には昔の火山活動の名残が多く存在します。また長泉町には旧石器時代から人が住んでいた跡が有ったり、鎌倉時代・戦国時代の旧跡や言い伝えが多かったり、近代では丹那トンネルができるまでは東海道本線の三島駅があったので各時代の観光スポットが揃っていてます。またその中の10ヶ所は町内のジオポイントになっています。
そこで、散歩の途中で立ち寄った町内の観光スポットをここに紹介しようと思います。
不定期な紹介になりますがお楽しみください。
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梅雨が明けたので、今週初めに(長泉町から愛鷹山に向かう際の玄関口にある)今が見頃の『つるべ落としの滝』に行ってきました。
つるべ落としの滝ー12.JPG

桃沢川の源流にある水神社から桃沢橋までは割と道幅のある道路ですが、桃沢橋からつるべ落としの滝に向かう道はいわゆる山道になります。桃沢橋からつるべ落としの滝までは約1.3kmです。

山道に入って間もなく枯れた沢がありました。
つるべ落としの滝ー1.JPG
愛鷹山は、伊豆半島(当時は島)が本州に衝突して現在の伊豆半島の形になった頃、今から40万年前まで活動していた火山です。愛鷹山の溶岩は冷えて固まり板状節理を形成しました。板状節理は溶岩の間に亀裂があるので水が浸透し易すく、雨水は地面に浸透し枯れた沢が多いのだと言う事です。

つるべ落としの滝ー2.JPG
山道に入って300mのところに標識がありました。

つるべ落としの滝ー3.JPG
標識からつるべ落としの滝方面に進むと苔むした森になります。宮崎駿の世界です。明るい割に湿気のあるヒンヤリした空気で満たされています。そう言えば『もののけ姫』にアシカタって名の若者がいましたね。愛鷹山と関係があるんでしょうか。

つるべ落としの滝ー4.JPG
少し先に進むと板状節理の山壁があちらこちらに見えました。名通り板を重ねたように見えます。

つるべ落としの滝ー5.JPG
その先には千じょう岩の看板がりました。こんな山の中に立派な看板がある事に管理されている方の苦労を感じます。

つるべ落としの滝ー6.JPG
これが千じょう岩です。この時は雨後で滑り易そうだったので下には降りませんでした。

つるべ落としの滝ー8.JPG
歩いている山道はこんな感じです。左側は山が迫ってきています、右側は沢に向かって崖です。
写真を取り忘れましたが途中に道幅30cmの狭い道が10m位続きます。そこは山側(崖)に張られたロープを伝って歩きました。このロープを張ったり替えたりする管理の人に感謝です。

つるべ落としの滝ー7.JPG
右側の崖の下はこんな感じの枯れ沢です。

つるべ落としの滝ー9.JPG
つるべ落としの滝まで残り200m位のところに『幻の滝』がありました。雨後なので少し水が流れていました。
つるべ降ろしの滝は雨後しか滝にならないから別名まぼろしの滝と言うんだよと聞いていましたが間違いのようです。愛鷹山の板状節理は水が浸透し易く、愛鷹山にあるほとんどの滝は雨後にしか見られないのだそうです。それらの滝の中でこの滝は幻の滝と言うそうです。
今回見る事の出来た小さな滝の周りには葉がたくさん生えていました。イワタバコです。
イワタバコの花の時期は夏季1か月くらいなので、群生して花を咲かせているイワタバコに会えてLuckyです。

つるべ落としの滝ー10.JPG
イワタバコを接写してみました。
(詳しくは私の別のBlog http://kuwainohajime.blog.so-net.ne.jp/ 「山菜・山野草-059 イワタバコ」をご覧ください)

つるべ落としの滝ー13.JPG
ついにつるべ落としの滝に到着です。ここにもちゃんとした看板がある事に驚きます。定期的に状態を確認して、傷んだら交換しているんでしょうね。感謝。

つるべ落としの滝ー11.JPG
雨後なので立派な滝でした。普段の梅雨明け時期ならもっと水量があるそうですが私は十分満足できました。

つるべ落としの滝ー14.JPG
滝の上流はこんな感じです。山深いところにある滝って事が分かります。

つるべ落としの滝ー15.JPG
滝の裏側は板状節理です。
写真の真中にある横一文字の割れ目から水鉄砲の様に水が噴き出していました。溶岩(板状節理)の中を流れてきた水が割れ目から噴き出しているんです。
なお滝周辺には太めのウワバミソウ(知る人ぞ知る美味しい山菜、茎がシャリシャリして旨い、詳しくは私の別のBlog http://kuwainohajime.blog.so-net.ne.jp/ 「山菜・山野草-025 ウワバミソウ」をご覧ください)が群生していました。

帰りは来た道を戻りましたが、美しい滝が見られた感動で疲れが吹き飛び、あっという間の帰路でした。
次につるべ落としの滝に来る時は更に先の馬場平(昔は馬を放牧した奥山、それも柵無し・管理無しの放し飼いで育て、3歳馬になると山から降ろしたと言われる場所)を通り位牌岳を目指してみたいと思います。

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