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近隣の隠れた観光スポット-006 かんなみ仏の里 [観光スポット]

伊豆半島は本州で唯一フィリピン海プレートの上にあります。
200~100万年前には南洋に浮かぶ火山島でしたがプレートの北上に伴い100~60万年前に本州に衝突し、その後も火山活動を繰り返しながら60~20万年前に現在の伊豆半島の形になったそうです。そのため珍しい地形・地質も多く、観光スポットになっています。
しかし全国区的に有名な観光スポットは私の紹介は不要ですから、地方区的な隠れた場所を紹介しようと思います。
不定期な紹介になりますがお楽しみください。
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少し間が空いてしまいましたが・・・
7月4日にながいずみ観光交流協会のメンバー12名で函南町の『かんなみ仏の里美術館』『丹那断層と火雷(カライ)神社』『柏谷の横穴群百穴』に行ってきたので紹介します。(順不同)

今回は『かんなみ仏の里美術館』です。
函南町(かんなみちょう)は伊豆半島の付け根にあり三島市と伊豆の国市と熱海市と箱根町に囲まれた田方郡の中にあります。
かんなみ仏の里美術館はJR函南駅から車で約5分のところにあります。
(函南町桑原区の方には大変失礼な言い方で申し訳ありませんが)今でさえ山奥なのに、なんでこんなところに国宝・重文級の仏像が多数あるのかと不思議に思いながら美術館の中に入ると、最初にボランティアガイドの方が如来・菩薩・明王・天・十二神将・羅漢・大師・上人・和上などの違いを教えてくれます。その後この美術館の元になった薬師堂やその前身となる817年建立の新光寺の縁起を教えてくれます(この辺りが昔は箱根神社の管理下にあり源頼朝などが寄進した寺があったのだと知りました)。そして仏像の作り、九品印の意味、近隣にある国宝・重文級の仏像について説明してくれます(函南町から下って伊豆の国市の韮山の願成就院や伊豆市の修善寺に国宝の仏像があった事を思い出させてくれました)。
いよいよ仏像が展示してある部屋に入ると中央に大きな薬師如来、正面に阿弥陀三尊、右に十二神将、左に地蔵や上人像が全部で24体も置かれているのに驚きます。一度にこれほどの数の仏像を見られるのは珍しいです(東京・奈良・京都の展示館や美術館なら別ですが普通の寺にはこんなに多くないでしょう)し、全て数十センチまで近づいて見られるのは感激です。

かんなみ仏の里-1.JPG
薬師如来は榧(かや)の一木割矧造で平安時代中期の作と言われており県指定有形文化財です。中央に置かれているので仏像を背後からも見る事が出来るのも珍しいです。

かんなみ仏の里ー3.JPG
阿弥陀如来三尊は檜(ひのき)の一木割矧造の『実慶』作で国指定重要文化財です。(慶派は奈良興福寺を本拠とした鎌倉時代の仏師工房)

かんなみ仏の里ー2.JPG
十二神将は全国的にも珍しく12体が揃っており、像高も1m以上と大型で迫力満点です。製作年代は特に珍しい平安時代が3体、鎌倉時代・南北朝時代・室町時代が8体、江戸時代が1体です。それぞれの神将には干支が頭部に飾られていて自分の干支の神将を探すのも楽しいです。


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