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身近な美しい草木-029 タカサゴユリ [身近な美しい草木]

私たちの身近には山野草を始め、廻る季節に合わせて美しい花や葉を見せてくれる草木がたくさんあります。その中の食べて美味しく健康をもたらせてくれる葉・花・実は私のもうひとつのブログに載せていますが、食べられないために季節に合わせて美しい姿を見せてくれる草木を紹介する場が無かったのでここに載せる事にしようと思います。不定期になりますが(私見で)馴染みの少ない花たちを紹介しようと思いますのでお楽しみください。
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毎年この時期に散歩や車で出かけると「あれっ?こんなところにユリが咲いてたかな?」と思う事がありませんか。多くのユリは初夏が花期なので、この時期に咲き誇っているのはテッポウユリかタカサゴユリです。
我が家ではミカンの木の下にタカサゴユリが毎年咲きます。
義母はタカサゴユリが好きで、我が家の庭にも植えるようにと渡されたものが代を重ねて今でも毎年元気に咲いてくれています。
でも最初の花を見た時からしばらくは「このユリは花の表も裏も真っ白なのでテッポウユリだろう。お義母さんは間違え覚えてしまったのかな?」と思っていましたが、最近「タカサゴユリにも真っ白なものがあるのでテッポウユリとの違いは葉が細長いかで区別する」と聞いてお義母さんが正しかった事が分かりました。

<タカサゴユリ>
ユリ科ユリ属の植物で明るい場所に自生し、海岸から平地の草原や荒地に広く分布しています。
タカサゴユリー2.JPG
花期は7~9月と他のユリより遅く、花長は 20cmほどで直径は 5cm 程度とテッポウユリよりも大型です。
タカサゴユリー3.JPG
タカサゴユリー1.JPG
花は横向きでやや下にしなだれます。

タカサゴユリは名前のとおり台湾原産の帰化植物です。観賞用として大正時代に導入されました。
日本原産のテッポウユリによく似た花を咲かせますが、花の外側が赤褐色を帯びているのが違いです。但しテッポウユリとの自然雑種も多く、中間的な姿をしている個体もあるので花色だけでは区別し難いです。タカサゴユリの葉はテッポウユリより細いので葉で区別するのが良さそうです(タカサゴユリにはホソバテッポウユリの別名があります)。
タカサゴユリは他のユリが他家受粉するのに対して自家受粉で種子をたくさん付けます。その種が風などであちこちに散らばり、1年目は茎を形成せず数枚の細長い葉を伸ばすだけなので根付いた事に気が付きにくく、2年目には花茎を伸ばして開花します。他のユリが発芽後数年かけて開花するのと比べると格段の繁殖力です。
そして花茎は年を追う毎に高くなり1.5mほどになります。同時に花茎は太くもなりたくさんの花をつけてくれます。しかし連作障害があるので気が付いた時には突然全滅したりします。


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タグ:四季の草木
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